炎症性腸疾患(IBD)の発症にepigeneticな変化が関与していると考えられる。そこでIBD患者の腸管組織より抽出したマクロファージと、iPS細胞由来のマクロファージの機能およびDNA methylationを網羅的に比較検討することにより、IBDの病態におけるepigeneticな変化の関与について検討を行った。 十分な症例の蓄積は困難であったが、IBD患者からiPS細胞の樹立に成功した。iPS細胞より分化誘導したマクロファージと組織由来のマクロファージのDNAメチル化解析を行ったところ、幾つかの候補遺伝子が見つかった。現在、更なる症例の蓄積およびこれら遺伝子の機能解析に取り組んでいる。
|