研究実績の概要 |
1.バレット食道腺癌細胞株におけるメトフォルミンの腫瘍増殖抑制効果の実験として、まず、バレット食道腺癌細胞株をディッシュで培養を開始しメトフォルミンを投与後、24, 48, 72時間後にcell counting kitを用いて、MTT assayを行った。次に、メトフォルミンのバレット食道腺癌細胞株における細胞周期の影響の検討するため、メトフォルミン投与後、24 , 48, 72時間後の細胞の細胞周期パターンをフローサイトメトリー使用して検討した。続いて、メトフォルミン投与後24, 48, 72時間後の細胞を集め、各細胞周期に機能する細胞周期関連分子の発現量をWestern blotにより解析した。Western blotで解析する分子は、G1期に働くCyclin D1, Cyclin E, Cdk2, Cdk4, Cdk6およびS期に働くCyclin A, G2期に働くCyclin A Cdk1とした。アレイを用いて、メトフォルミンのバレット食道腺癌における血管新生分子およびレセプター型チロシンキナーゼへの影響を検討した。 2.移植食道腺癌におけるメトフォルミンの腫瘍増殖抑制効果の実験としてヌードマウスの皮下に移植したバレット食道腺癌組織に対するメトフォルミン投与による癌細胞抑制の解析を行った。 上記、1.2.ともにメトフォルミンの腫瘍増殖抑制効果が確認され、International Journal of Oncologyに投稿し、2015年2月24日に掲載された。 Antidiabetic drug metformin inhibits esophageal adenocarcinoma cell proliferation in vitro and in vivo.
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