研究課題
若手研究(B)
本研究は胃発癌の前向きコホート研究で採取した検体を対象とした大規模シークエンス解析を行うことで、ピロリ菌除菌後の胃発癌に関わる遺伝子異常を同定し、発癌リスク予測マーカーとし て臨床応用することを目的としている。129例の早期胃がん患者を対象とし、胃体部非癌粘膜からサンプルを採取しDNAを抽出し追跡した. ピロリ菌陽性患者は除菌を行ったところ異時性胃癌は7症例(13%)に発症した. miR-34-b/cのメチル化率が17.3%よりも高いHigh risk群では2年胃癌発症率は28.5%と高値を示し,17.3%以下のLow risk群では6.5%と低値であった.HP陽性除菌成功群 (n=49)とHP陰性群 (n=26)でサブグループ解析を行ったところ,ともにHigh risk群で高値を示し、(p=0.002, p=0.037).胃癌の異時性多発リスクはHP感染ステータスに影響を受けずにmiR-34b/cメチル化率によって予測できる可能性が示され論文報告した(J Gastroentel 2013). 除菌前後における遺伝子異常の変化を明らかとするため除菌後発癌、除菌前後の検体を用いて、RNA-seqence, ChIP-sequenceを施行し現在解析中である。
3: やや遅れている
大規模シークエンスの解析に時間がかかり、やや遅れた。しかし現在は克服しており今後順調に進むことができると考える。
解析結果からより優れた発癌リスクマーカーを同定する。
大規模シークエンス解析がいまのところ予定より少ない検体数シークエンス解析を多数行える基盤が整い、今後計画通りの予算となる予定
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J Gastroenterol.
巻: Equb ahead of print ページ: 9999