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2013 年度 実施状況報告書

炎症性腸疾患モデルマウスを用いたTreg移入療法の検証(根本的治療の確立へ)

研究課題

研究課題/領域番号 25860562
研究種目

若手研究(B)

研究機関順天堂大学

研究代表者

石川 大  順天堂大学, 医学部, 助教 (30622675)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード国際情報交換
研究概要

平成25年度は実験動物SAMP1/yit(SAMP1)のsetupから開始したが、環境面、人員の問題もあったが、予想に反してにSAMP1の繁殖が軌道に乗らなかった。当研究においては安定した数の6週齢SAMP1マウスが必要であり、ヤクルト研究所に協力していただき、健康な繁殖能力のあるSAMP1を再度供与していただいて、現在当施設にて繁殖中である。現段階では、AKRマウスを使い、MLNcellの取り出しや、制御性リンパ球(Treg)への培養等事前実験を行っている。
情報交換として、2013粘膜免疫学会、2014ヨーロッパ炎症性腸疾患学会において今まで解明したSAMP1のTreg機能について学会発表し、特に今後のTregの実験、臨床的応用について情報交換を行った。
また、無菌化で飼育したSAMP1マウスのTreg機能についての実験を、Case Western Reserve University digestive Research Center(2009~2011年留学していた施設)と共同で継続しており、これについては論文作成中である。7月に渡米し追加実験予定。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

責任者である私が、実験動物を扱える施設に異動になり、責任をもって管理できるようになったのが1月でありそこからは順調に実験動物のset upがなされている。予想以上にSAMP1の繁殖が難しかったことも一因である。

今後の研究の推進方策

本研究については既にSAMP1繁殖は軌道に乗っており、6月初めに第一回目のTreg移入実験を予定している。
また、Case Western Reserve University digestive Research Center(CWRU)ではSAMP1を用いた多くの研究実績を有しており、教授のFabio Cominelliとは緊密に情報交換を行っている。現在、無菌状態で飼育されたSAMP1のTregの機能について共同研究を続けている。無菌状態のSAMP1のTreg機能は明らかに低下しており、糞便移植(FMT)することで、Treg機能の改善、強化につながることがわかってきている。(論文作成中)この機序を本研究に応用できないか検討しているところである。FMTについては、オランダ、アムステルダム大学やイタリア、ミラノ大学が積極的に推し進めており、研修のため訪問を検討している。7月にこの実験の追加実験を行うためにCWRUに短期間訪問する予定であり、さらにTregについて実験を進めると同時に本研究においても問題点、改善点など積極的に意見を交換していく。

次年度の研究費の使用計画

本研究において、前述のように実験の遅れが生じており、それに伴い実験器具の購入がされていないため、予算が余った状態にある。
今後実験器具、フローサイトメトリー用の抗体等物品費がかかることが予想されている。余った物品費については今年度使用予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Regulation of colonic inflammation by commensal flora in SAMP1/YitFc mice2014

    • 著者名/発表者名
      Dai Ishikawa, Fabio Cominelli
    • 学会等名
      The 9th Congress of ECCO
    • 発表場所
      コペンハーゲン デンマーク
    • 年月日
      20140220-20140222
  • [学会発表] Regulation of colonic inflammation by commensal flora in SAMP1/YitFc mice2013

    • 著者名/発表者名
      Dai Ishikawa, Fabio Cominelli
    • 学会等名
      2013 ICMI
    • 発表場所
      バンクーバー カナダ
    • 年月日
      20130717-20130720

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公開日: 2015-05-28  

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