CD36欠損マウス(以下KOマウス)における心負荷時の心不全発症の検討では、KOマウスでは心筋に対する圧力負荷時により強い心肥大・心筋線維化を呈しやすく、左室収縮不全から心不全に至ることが明らかとなった。患者iPS細胞由来心筋細胞を用いた検討では、4例のCD36欠損患者、5例の健常人からiPS由来を樹立した。iPS細胞から心筋細胞を作製し、心筋細胞の表現型を比較検討し、心筋症を有するCD36欠損症の心筋異常を改善させうる薬剤の開発を目指している。これらの実験から得られた成果を、国際学会・国内学会で発表し、また英文原著論文として現在論文投稿中である。
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