本研究は、酸化ストレスにより誘発される不整脈への根本的治療法を実験的に検証することを目的としている。 心筋/骨格筋特異的スーパーオキサイドジスムターゼ2ヘテロ欠損マウスを用いた実験では、心筋の過酸化状態が胎児蛋白を含むカリウムチャネル関連因子の発現を減少させ、電気的リモデリングを引き起こすことを明らかにし、研究成果は論文発表として報告した。さらに、イソプロテレノール(ISP)負荷不全心筋マウスモデルを用いて、胎児蛋白制御因子であるセマフォリン3Aによる治療介入実験を開始した。ISP負荷による心筋のリモデリングを確認し、今後セマフォリン3Aによる治療効果を検証する予定である。
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