研究実績の概要 |
ガドリニウム遅延造影心臓MRI以外のModalityで心臓病変の疑いがない、かつ左室機能が保たれた心臓外サルコイドーシス症例のうち、ガドリニウム遅延造影心臓MRIを追加すると、約13%に潜在的な心臓病変を認めること、潜在病変の独立した予測因子として心室中隔基部のひ薄化が重要であること、その潜在病変が必ずしも不良な予後と関連していないことを明らかにした(Chest 2014; 146: 1064)。今後の治療介入につなげる基礎データとして我々は自施設の後ろ向き解析から、長期間のステロイド治療が心臓サルコイドーシスの予後を改善すること(Circ J 2015, in press)、ハイリスク例として心室中隔基部のひ薄化の存在が重要であること(Circ J 2015, in press)も明らかにした。今回の一連の研究で得られたデータは国内外のガイドライン策定において重要な役割を果たすものと期待される。
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