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2013 年度 実施状況報告書

非小細胞肺癌を標的とするNrf2阻害剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25860634
研究種目

若手研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

光石 陽一郎  東北大学, 高等教育開発推進センター, 助教 (10647001)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード非小細胞肺癌 / Nrf2 / 創薬スクリーニング / Keap1
研究概要

本研究は、酸化ストレスに対する生体防御の中で中心的な役割を果たす転写因子Nrf2が、非小細胞肺癌において高頻度で恒常的に活性化するのとともに、それが予後不良因子であるという知見をもとに、Nrf2の機能阻害剤を開発する事を目的として計画を行ってきた。
初年度は、Nrf2の機能阻害剤の創薬へむけたスクリーニング系の構築を最優先課題として実験を進めている。Keap1はNrf2の抑制因子であり、その欠損によりNrf2が恒常的に活性化する。この状態を非小細胞肺癌におけるNrf2タンパク質の過剰蓄積モデルと考えた。研究協力者らはすでにNrf2の主要標的遺伝子であるヘムオキシゲナーゼ(HO-1)遺伝子座にGFPをノックインしたマウス(HO-1/EGFP/+マウス)を作成しており、これとKeap1欠損マウスを交配により、Keap1 -/-::HO-1 EGFP/+マウスを得て、そのマウス胎児線維芽細胞(MEF)を用いる事でNrf2の活性強度を蛍光強度で評価できると考えて交配を進めているが、細胞の樹立に計画した以上に時間を要している。
また今後抗腫瘍薬として使用していくにあたり、細胞増殖の点からのスクリーニング系を構築していく必要があると考え、細胞数をATP濃度でモニターするスクリーニング系を同時に作成中である。
当初の予定よりMEFの作成に時間がかかっている事と、計画していたスクリーニング系をより改善しようと他のスクリーニング系も同時に作成を進めており、計画当初の予定よりやや遅れている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画当初のスクリーニング系を作成していくにあたり必要なMEFの作成に時間がかかっている事と、他のスクリーニング系も同時に進めており、全体としては当初の予定よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

初年度に創薬スクリーニング用に既存薬ライブラリーの使用が可能となり、上記スクリーニング系が構築できれば、すぐにそれを利用して標的薬剤を同定する計画である。

次年度の研究費の使用計画

スクリーニング系の構築が計画より遅れているために、実験試薬などで使用額が予定よりも小額になった。
スクリーニング系の構築に際して、試薬などの物品費で使用額が増える予定である。さらにスクリーニング系の構築が完成した後に、ライブラリーを用いた創薬スクリーニングを行う予定であり、その際にも物品などの使用額がさらに増える予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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