研究課題/領域番号 |
25860637
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岡島 正明 新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 非常勤講師 (10463994)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 胸膜中皮腫 / fibulin-3 |
研究概要 |
血漿中のfibulin-3濃度は、胸膜中皮腫患者とそれ以外との比較で感度 96.7%、特異度95.5%で鑑別に用いることが出来、また、胸水での比較でも感度83.8%、特異度92.4%で鑑別出来たと報告されており、胸膜中皮腫の診断において非常に高精度な新しいバイオマーカーとして期待されている。また、臨床上常に問題となる胸膜中皮腫と他の悪性腫瘍との鑑別にも有効であると報告されている。当研究は胸膜中皮腫の有望なバイオマーカーであるfibulin-3が、日本人において同様の信頼性を持って、診断、治療効果判定に用いることが出来るかを検証することが目的である。 新潟大学医歯学総合病院に当研究の臨床試験を申請し承認を得た。当院に入院した胸膜中皮腫、進行期肺癌、胸膜炎、心不全等の患者を対象として、血液、胸水検体の採取をすすめており、また当科保存検体を用いてfibulin-3の発現を検証中である。また、新潟県内の主要基幹病院にも協力を依頼し症例集積、データベース作成を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例集積が予想を下回っている。本年当科に入院した胸膜中皮腫症例が予定より少なかったため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定より協力病院を増やして症例集積を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
症例集積の遅れにより実験にかかる試薬等の使用が少なかったため。 症例集積の増加が見込めるため、前年度分の繰越金は当年で使用する方針。
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