研究課題
血漿中のfibulin-3濃度は、胸膜中皮腫患者とそれ以外との比較で感度 96.7%、特異度95.5%で鑑別に用いることが出来、また、胸水での比較でも感度83.8%、特異度92.4%で鑑別出来たと報告されており、胸膜中皮腫の診断において非常に高精度な新しいバイオマーカーとして期待されている。また、臨床上常に問題となる胸膜中皮腫と他の悪性腫瘍との鑑別にも有効であると報告されている。当研究は胸膜中皮腫の有望なバイオマーカーであるfibulin-3が、日本人において同様の信頼性を持って、診断、治療効果判定に用いることが出来るかを検証することが目的である。当研究の検体集積は新潟大学医歯学総合病院にて臨床試験として申請し承認を得た。当院に入院した胸膜中皮腫、進行期肺癌、胸膜炎、心不全等の患者を対象として、血液、胸水検体の採取をおこない、2016年3月までに血液、胸水を合わせて113検体を得た。それに加えて当科の中皮腫患者保存血清も加えてfibulin-3ならびにSMRP、CYFRA-21等の解析をおこなった。本年度中の学会発表、論文化を予定している。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件)
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