血漿および胸水中のfibulin-3濃度は、胸膜中皮腫の診断において非常に高精度な新しいバイオマーカーとして期待されている。当研究はfibulin-3が、日本人において同様の信頼性を持って、診断、治療効果判定に用いることが出来るかを検証することが目的である。 当研究の検体集積は新潟大学医歯学総合病院にて臨床試験として申請し承認を得た。胸膜中皮腫、肺癌等の患者を対象として、血液、胸水検体の採取をおこない、現在までに合わせて113検体を得た。それに加えて当科の中皮腫患者保存血清も加えてfibulin-3ならびにSMRP、CYFRA-21等の解析をおこなった。本年度中の学会発表、論文化を予定している。
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