(1)抗アミノアシルtRNA合成酵素(ARS)抗体陽性間質性肺炎(ARS-ILD)の長期予後は、筋炎の有無によらず、抗ARS抗体陰性の特発性肺線維症(IPF)に比べて、有意に良好であった。 (2)IPF、ARS-ILDの肺組織、気管支肺胞洗浄液における遺伝子発現の網羅的解析を行った。気管支肺胞洗浄液において、IPFでは細胞増殖に関連した遺伝子群、ARS-ILDではTリンパ球に関連した遺伝子群の発現が亢進していた。 (3)IPFを含む特発性間質性肺炎の急性増悪における予後因子を検討したところ、診断時のすりガラス影およびコンソリデーションの広がりに左右で非対称性が見られた場合、有意に予後良好であった。
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