今回、真菌を原因抗原とする過敏性肺炎に対して早期診断法を確立するべく、1)HP13例の居住環境調査を行い、環境真菌相を明らかにした。2)HP患者の肺胞洗浄液の真菌培養を行った。3)真菌に対する特異抗体の存在の有無を免疫沈降法を用いて検討した。4)標準株を用いて真菌抗原を抽出する事に成功した。5)真菌抗原を用いて、健常者コントロール9例、HP患者3例の血液検体を用いたリンパ球刺激試験(LST)を行った。抽出した真菌抗原を用いたLSTは、HPの早期診断に繋がる可能性が高いと考えられる。また真菌抗原を用いて患者血清との免疫沈降法を行い、LSTとの相関を検討していく予定である。
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