我々は、急性腎障害において、オートファジーとアポトーシスが病態に関与することを報告してきたが、腎臓病の病態におけるオートファジー/マイトファジーの役割については、十分に明らかにされていない。近位尿細管はミコトンドリアの含有量が高く、オートファジー/マイトファジーによりアポトーシスを回避し生存した尿細管は脱分化、再生に関与する可能性は高い。我々は、オートファジーをin vivo で検出できるGFP-LC3-TGマウスを使用した急性腎障害モデルにおいて、p53関連遺伝子であるSestrinが虚血により近位尿細管細胞で誘導されアポトーシスを抑制し、オートファジーを促進する事を報告した。
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