研究成果の概要 |
我々は本研究において、転写因子KLF4がポドサイト形質制御遺伝子をエピジェネティックな機序を介して調節していることを報告した(Hayashi, et al. J Clin Invest. 2014)。更に、慢性腎臓病(CKD)において重要なレニンアンジオテンシン系(RAS)を阻害することによる尿蛋白抑制効果に、一部KLF4を介したエピジェネティックな機序が関与していることを報告した(Hayashi, et al. Kidney Int. 2015)。以上の成果は、臨床的に汎用されているRAS阻害薬の新たな作用機序の存在を示唆しており、新たなCKD治療の開発につながる可能性が期待される。
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