研究課題
本研究において, われわれは以下の点を明らかにした.(1)ラット脳塞栓tPAモデルと塞栓糸モデルにおいて,虚血中心部でも分裂能を有する(Ki67陽性)細胞が増加し,虚血1週間をピークとして血管内皮細胞,その周囲の周皮細胞と一部の神経細胞で認めること.これまで回復の可能性がないと考えられていた虚血中心部でもその辺縁は回復する可能性がある.(2)初代細胞培養のミクログリアやアストロサイトで,脳虚血に類似した低酸素低グルコース刺激(OGD)を行うと,VEGFが誘導分泌されること.また,ミクログリアは,OGD刺激で炎症性サイトカインTNF-α,TGF-β,IL-1βを誘導分泌すること.(3)虚血後1週間の時点でOGD刺激後のミクログリアを動脈から虚血側に投与することで,運動機能を対照のアストロサイト,無細胞群と比べて,改善させること.
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Brain
巻: 138 ページ: online
http://dx.doi.org/10.1093/brain/awv079
PLoS One
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