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2014 年度 実績報告書

iPS細胞を用いた筋萎縮性側索硬化症治療薬のスクリーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25860705
研究機関岐阜大学

研究代表者

山田 恵  岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (50452157)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード筋萎縮性側索硬化症 / iPS細胞 / 歯髄細胞
研究実績の概要

1.正常およびALS患者のiPS細胞の樹立
倫理委員会の承認のもと、本学歯科口腔外科学分野と連携し、正常例、およびALS患者の歯髄、あるいは歯槽部骨膜の細胞を採取し、iPS細胞を樹立した。1例のALS患者から歯髄組織幹細胞由来iPS細胞を作製し、nude miceの精巣内へ注入し、3胚葉への分化を確認した。さらに3例のALS患者の歯髄組織幹細胞からiPS細胞の樹立を試みた。

2.正常およびALS患者由来iPS細胞から、運動ニューロンへ分化誘導
iPS細胞から運動ニューロンへの分化については、ソニックヘッジホック作動薬とレチノイン酸を添加すると、神経細胞のマーカーであるTuj1陽性細胞が突起を伴って出現し、うち約20%に運動ニューロンに特異的な転写因子であるHB9の発現がみとめられる。既報のプロトコールに従い、iPS細胞から運動ニューロンへの分化誘導系を構築した。安定した手技を目指し検討を行った。
またALSのモデル犬の歯髄細胞を分離培養し、治療応用を目指し検討を行った。健常犬の犬歯から歯髄組織を採取し、歯髄細胞を樹立した。リアルタイムPCR方を用いて、歯髄細胞における神経栄養因子のmRNAの発現を測定した。BDNF、NT-3、NGFといった多種の神経栄養因子が多量に発現していることを確認した。また、免疫組織学的検討では、神経系の前駆細胞にみられるマーカーが発現していた。また、歯髄細胞自体が神経系の細胞へ誘導可能なことも確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of SLC20A2 mutations that cause idiopathic basal ganglia calcificaion in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Megumi Yamada
    • 雑誌名

      Neirology

      巻: 82 ページ: 705-712

    • DOI

      10.1212/WNL.0000000000000143

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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