α7ニコチン性アセチルコリン受容体は記憶などの認知機能に深く関与し、その障害は神経細胞死にも関連があることが示唆されている。しかし、アルツハイマー病(AD)におけるα7ニコチン性アセチルコリン受容体のイメージングは少なく、記憶をはじめとした認知機能障害との関連は不明である。ADにおいてα7ニコチン性アセチルコリン受容体の脳内密度を[11C]Me-QAAを用いたPETにて撮像し、認知機能障害との関連を検討する。各種認知機能尺度と[11C]Me-QAA-BPNDとの相関関係は、特にコリン作動系ニューロンの多く分布する領域に認めた。α7ニコチン受容体は記憶や各種認知機能に強い関連があると考えられた。
|