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2014 年度 実施状況報告書

筋萎縮性側索硬化症の発症メカニズムの解明-オプチニューリンを中心とした新規機序-

研究課題

研究課題/領域番号 25860713
研究機関広島大学

研究代表者

倉持 真人  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 研究員 (30589122)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード筋萎縮性側索硬化症 / オプチニューリン / 神経変性疾患
研究実績の概要

我々の研究室が発見・報告した筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子のオプチニューリンを欠損させた(OPTN-KO)マウスの作製および確認を終えたため、遺伝的背景を純化するために戻し交配を行った。ある程度戻し交配を行った後、ヘテロ接合型のOPTN-KOマウス同士を交配させて、ホモ接合型のOPTN-KOマウスおよびコントロールとしてOPTNを正常に有する野生型マウスを獲得した。これらのマウスの運動機能をロータロッド試験(一定速度で回転する棒上にマウスをのせ、マウスが落下するまでの時間を測定)を用いて解析し始めるに至った。
また、OPTN-KOであり尚且つヒトの変異型スーパーオキシドジスムターゼ1を持つマウス(OPTN-KO/mSOD1マウス)については、戻し交配を行ったOPTN-KO(ヘテロ接合型)雌マウスとmSOD1雄を両親とするOPTN-KO(ヘテロ接合型)/mSOD1雄をOPTN-KO(ヘテロ接合型)の雌と交配させることで目的のOPTN-KO(ホモ接合型)/mSOD1マウスを獲得した。さらに比較対象として同交配により野生型、OPTN-KO(ホモ接合型)、およびホモ接合型でoptn遺伝子を持つmSOD1マウスの4群を獲得・準備した。これらのマウスについても上記のOPTN-KOマウス同様にロータロッド試験による行動学的解析を開始した。
以上のことから、本研究課題を順調に遂行するに至った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

OPTN-KOマウスおよびOPTN-KO/mSOD1マウスの繁殖を順調に進め、行動学的解析(ロータロッド試験)に着手することができたため。

今後の研究の推進方策

行動実験を進めていき、運動障害の発症が確認でき次第、組織学的解析に移行する。
また、統計処理を念頭において遺伝子改変マウスの匹数を必要量確保するために交配・繁殖を進めていく。

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公開日: 2016-06-01  

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