研究課題
家族性パーキンソン病には種々の変異が報告されている.SNCA duplicationの遺伝子変異もその代表的な変異の一つであるが、約30%という低い浸透率を持つ.つまり、遺伝子変異を持ちながら発症しない人も数名存在しており、発症のメカニズムとして、その発現を抑制するメカニズムが考えられている.我々はSNCA duplicationを持つ同一家系内のDNAを用いて、gene chipによる連鎖解析を行うことにより、発症発現、あるいは抑制となる因子の同定を探索している.現在gene chipの解析を行っている.実験自体は終了しており、現在統計解析を施行中である.統計解析には少し時間がかかっていますが、今年の夏頃までには終了させる予定です.
2: おおむね順調に進展している
現在の進捗状況ですが、SNCA duplicationを持つ者で発症している13名と発症していない14名のDNAに対して、genome-wide human SNP 6.0 arrays (affymetrix)を用いてarraysを施行した.現在実験は終了しており、統計解析に入っている.統計解析はSNP HiT Link (BMC Bioinfomatics, 2009)とMerlin (Nat Genet, 2002)を用いて、全ゲノム連鎖解析を行っている.
統計解析終了後に、候補領域を絞り込み、疾患抑制と関連が高いと判断されるgeneに対してsanger seqencing法にて変異領域の同定を目指す.遺伝子のmodifierの可能性が高いと判断された遺伝子については、細胞実験や動物モデルの作成を行い、その機能解明を目指す.
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