本研究では、TGFβリガンドファミリーの中から過栄養状態においてALK7シグナルを活性化する新規内因性リガンドの探索を行った。その結果、対照マウスに比べ、高脂肪食負荷および肥満状態において、脂肪組織で強く発現誘導される遺伝子4種を同定した。これらリガンドはALK7リガンド活性を有し、脂肪細胞、CD11b陽性マクロファージに発現していることがわかった。これらリガンドは、分化させた脂肪細胞、腹腔マクロファージには発現していないことから、肥大化した脂肪組織環境下において特異的に発現誘導しており、ALK7の新規リガンドとして機能する可能性を明らかにすることができた。
|