モデル動物を用いた膵β細胞Tcf7l2の生理的・病態生理的役割の解明

2014 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25860741
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 高本 偉碩 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60431871)
• 研究協力者: 窪田 直人 ; 中屋 恵三 ; 熊谷 勝義 ; 橋本 信嗣 ; 窪田 哲也 ; 井上 真理子 ; 梶原 栄二 ; 勝山 修行 ; 小畑 淳史 ; 桜井 賛孝 ; 岩本 真彦 ; 北村 忠弘 ; 植木 浩二郎 ; 門脇 孝
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• キーワード: 糖尿病 / インスリン分泌 / 膵β細胞 / Tcf7l2

研究成果の概要

2型糖尿病感受性遺伝子Tcf7l2が膵β細胞で担う役割をin vivoで明らかにすることを目的として,Tcf7l2の機能を膵β細胞で低下させたモデル動物(DNマウス)を作成し,その表現型を解析した. DNマウスはインスリン分泌低下を伴う耐糖能異常を示し.出生直後から成体に至るまで，膵β細胞面積の減少と膵臓全体のインスリン含量の減少を呈した.単離膵島を用いた解析で、DNマウスではインスリンの転写や膵β細胞の成熟に重要なMafAの発現低下を認めた.以上から、膵β細胞のTcf7l2は膵β細胞量と膵臓インスリン量の制御を通じて,個体としてのインスリン分泌能に重要な役割を果たしていることが示唆された.

自由記述の分野

糖尿病