概日リズム調節に重要なホルモンであるメラトニンは、種々のホルモン分泌にも影響するが、その機序は十分に知られていない。そこでマウスAtT20細胞を用い、メラトニンおよびメラトニン受容体agonistのACTH分泌への影響についてBMP-4に着目して検討したところ、MT1受容体の活性化がAktを介し、BMP-4と協調的に作動することが示された。 更に、概日リズムを司る時計遺伝子についても着目しマウスAtT20細胞とラットGH3細胞を用いて検討した。日内変動を伴うACTHやPRLの分泌に対して、メラトニンはBMP-4や時計遺伝子と協調し、下垂体前葉機能の調節に関与することが示唆された。
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