研究成果の概要 |
TKIは慢性期CMLの予後を改善したが、奏功を得ている殆どの症例がTKI中止により再発することから、CML幹細胞(LSCs)に対する新たな戦略が求められている。申請者らは、新規のLSCs表面分子としてCD120a, CD225, CD284を同定した。これらは、治療効果の評価や病勢のモニタリングに有用であるだけでなく、TNFα-CD120a-NF-κBシグナルがLSCsの増殖に作用することから、LSCsを根絶する上での標的となる可能性が示唆された。一方、個々のLSCsではmir-203プロモーターのエピジェネティクな状態が異なり、その結果として不均一なBcr/Ablの発現がもたらされていた。
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