申請者らは、転写因子early response gene 2(Egr2)を特異的に発現するCD4陽性CD25陰性LAG3陽性新規制御性T細胞(LAG3 Treg)を近年同定した。申請者は、サイトカインinterleukin(IL)-27がナイーブCD4陽性T細胞にEgr2、LAG3双方を誘導することを見出しており、本研究により、IL-27誘導性CD4陽性T細胞がB細胞からの抗体産生をTGF-β3依存性に抑制することが明らかとなった。更に、IL-27からEgr2発現に至るシグナル伝達が、転写因子STAT3を介することも示された。本研究にて新たな全身性エリテマトーデス治療に繋がる知見が得られた。
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