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2014 年度 実績報告書

15-リポキシゲナーゼによる好酸球制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25860816
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

宮田 純  独立行政法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (80464866)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード15-リポキシゲナーゼ / 12/15-リポキシゲナーゼ / プロテクチンD1 / DHA / 自然免疫 / 好酸球
研究実績の概要

IL-25・IL-33を用いた自然免疫による好酸球性気道炎症モデルの解析によって、12/15-リポキシゲナーゼ(以下、12/15-LOX)の好酸球性気道炎症に対する保護的作用が見出された。上記のモデルにおいて、好酸球を誘導するサイトカインであるIL-5の主要な産生細胞はtype2 innate lymphoid cells(以下、ILC2)であることを確認し、12/15-LOX欠損マウスではその細胞数が増加していた。マウスの気道炎症惹起時の肺の網羅的脂質解析により、特にプロテクチンD1に代表されるDHA由来の12/15-LOX代謝物がアラキドン酸・DHA等の不飽和脂肪酸由来の代謝物の中でも多く産生され、遺伝子欠損動物において産生量が減少していることを確認した。これら代謝物のILC2に対する直接作用を検討したところ、いくつかの代謝物が顕著な増殖抑制作用・アポトーシス誘導作用があることが示された。
ヒト末梢血由来好酸球の刺激上清を用いて、システイニルロイコトリエン等の代表的な代謝産物を含めた5-LOX・12-LOX・15-LOX・COX代謝物の網羅的脂質解析を用いて、特異的なシグナル伝達、タンパクのリン酸化が脂質代謝に及ぼす影響を確認した。プロテオーム解析により、脂質代謝酵素の中でも15-LOXが豊富に存在し、検出されることを確認した。サイトカイン等の生理的な分子が脂質代謝に与える影響の予備的検討結果も出ており、今後詳細な機序について検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of omega-3 fatty acids and their metabolites in asthma and allergic diseases.2015

    • 著者名/発表者名
      Miyata J, Arita M.
    • 雑誌名

      Allergology International

      巻: 64(1) ページ: 27-34

    • DOI

      10.1016/j.alit.2014.08.003.

    • 査読あり
  • [学会発表] Dysregulated 15-lipoxygenase activity and biosynthesis of protectin D1 in eosinophils from patients with severe asthma2015

    • 著者名/発表者名
      Jun Miyata, Koichi Fukunaga, Koichiro Asano, Makoto Arita
    • 学会等名
      6th international conference on Phospholipase A2 and Lipid Mediators
    • 発表場所
      Shinjuku, Tokyo, Japan
    • 年月日
      2015-02-10 – 2015-02-12

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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