日本紅斑熱やツツガムシ病などのリケッチア症の診断に有用な病原体遺伝子検査法のあり方を検討した。リケッチア症を疑った場合、先ず抗生剤を投与して経過観察を行う。その間、迅速にLAMP法(loop-mediated isothermal amplification method)やreal-time PCR法による病原体遺伝子の検出を行って診断補助に用い、並行して2段階PCR検査を行う。検査陽性の場合には病原体を同定して確定診断を行うことが適切である。病原体遺伝子検査法としては2段階PCR法が最も精確であった。また、日本紅斑熱のLAMPプライマーを設計し、臨床検体を用いてその有用性を確認した。
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