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2015 年度 実施状況報告書

前頭-頭頂葉機能インバランス仮説に基づく自閉性障害の脳機能解明と評価指標作成

研究課題

研究課題/領域番号 25860841
研究機関浜松医科大学

研究代表者

涌澤 圭介  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (30645239)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード機能的MRI / 自閉スペクトラム症
研究実績の概要

成人自閉症スペクトラム患者の機能的MRI撮影を行い、従来本研究のターゲットとしていた道具の使用の関する認知機能以外の認知機能についても、脳の機能的インバランスに関する検証を行なうことを目的とした。
この道具の使用と社会状況認知に関する機能的MRI課題の他、顔と視線の持つ社会的機能に関する課題と感覚情報処理に関わる作成し、機能的MRI撮影を行った。それらを通して状況認知において顔や視線を同定するための脳活動、視線認知に関する認知階層構造、顔の認知に関する認知階層構造、触覚と聴覚情報処理の認知的階層構造の同定が試みられた。現在20名の自閉症スペクトラム患者及び同数の対照者の撮影を終了した。この結果に基づき各脳ネットワークにおける脳内GABAの測定を、MRSを用いて行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

従来の目的であった心理実験データの収集には到っていないものの、自閉スペクトラム症の病態に関連する道具使用選択、社会状況認知、視線認知、感覚情報処理に関する脳ネットワークを同定した。研究テーマの本筋としては順調に進んでいると考えられる。

今後の研究の推進方策

平成28年度は最終年度であるため今までの、MRSによる脳内GABAの測定データ、機能的データと生科学的なデータ両面から自閉症スペクトラム患者の脳機能のインバランスを検索する予定である。また、ストレスマネージメント等心理学的治療介入に対する脳機能構造の変化についても検索を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

最終年度となる28年度に、検査器具や解析用PCの周辺機器など纏まったものを購入しようと考慮したため。

次年度使用額の使用計画

今までの繰越額と合算して、ADOSキット(経年変化の為新規購入する必要)、DVDドライブやOffice等の周辺機器を購入します。

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公開日: 2017-01-06  

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