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2014 年度 実施状況報告書

NK細胞に3種のシグナルを同時に伝達する第3世代キメラ型人工受容体の新規開発

研究課題

研究課題/領域番号 25860847
研究機関新潟大学

研究代表者

吉田 咲子  新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 客員研究員 (30535183)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード遺伝子改変NK細胞療法 / 小児再発、難治性白血病
研究実績の概要

小児再発及び難治性白血病に対する新規治療方法を開発する目的で研究している。
平成25年度では、健常ヒトprimary NK細胞における抗CD19特異的キメラ型受容体の機能をさらに増強させるため、T細胞の共刺激因子であるCD28を同時発現させた第3世代遺伝子改変キメラ受容体を作成し、受容体の発現および細胞障害活性を解析した。発現はコントロールに比較すると低い傾向であったが、機能そのものは保たれていた。平成26年度は、この遺伝子改変NK細胞の前駆B細胞白血病細胞株に対する細胞障害活性をさらに増強させる目的で、新たな因子を加えた新規の遺伝子改変キメラ受容体の作成に取り組んだ。現在作成途中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新規受容体発現ベクターの作成を試みたが、これまでの制限酵素サイト(EcoRIおよびXho1)を利用した発現ベクター作成方法ではインサート挿入が成功せず、予想以上に時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

新規受容体発現ベクターを完成させるため、primerを作成しなおす、大腸菌を新たに購入するなど、他の試薬、方法を試みていく。今後は、現在のキメラ型受容体よりも細胞障害活性の強い受容体を作成する目的で、NK細胞でのadaptor proteinであるDAP10, DAP12, FcRγ,ダブルシグナル受容体で報告のある2B4シグナルを、一つずつシングルシグナルとして受容体を作成し細胞障害活性、サイトカイン産生、アポプトーシス抑制の最も高い分子がどれかを検証する。この結果により最も効果の高かった因子を使用して新たな第3世代遺伝子改変キメラ型受容体を作成、その機能解析を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験薬品が既存のもので使用可能であったため、購入予定であった試薬は既存のものを使用した。

次年度使用額の使用計画

今年度必要となる、機器、試薬、消耗品の購入に使用予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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