既存の治療を行っても絶対的予後不良である小児再発・難治性白血病には新規治療の開発が必要である。健常ヒト primary NK細胞における抗CD19特異的キメラ型受容体のCD19抗原結合可変部位にCD3-zeta鎖をつなぎ(第1世代)、さらに4-1BBをつなぐと(第2世代)殺細胞効果が増強することが報告されてきた。この機能をさらに増強させるため、T細胞の共刺激因子を同時発現させた第3世代遺伝子改変キメラ受容体を作成し、受容体の発現および細胞障害活性を解析した。発現はコントロールと比較すると低い傾向であったが機能は保たれていた。発現および機能向上のためのさらなる工夫が今後の課題と考えられた。
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