ヒトToll like receptor (TLR)10に着目し、プロテオミクス解析によりTLRに関わるアレルギー疾患の病態解明を目的とした基礎的研究を行った。TLRファミリー分子の細胞内TIRドメイン間の相互作用をミミックする実験系の構築のために、TIRドメインに強制二量体化させる別のドメインを付加した融合タンパクを作成、生理活性の有無を検討した。TLR1とTLR2の組み合わせで最適化した条件で、TLR6とTLR2ではNF-κB転写活性は増強したがTLR10とTLR2では活性は上昇しなかった。TLR10はTLR2シグナル経路におけるNegative regulator機能を持つ可能性がある。
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