研究課題/領域番号 |
25860873
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
今村 秀明 宮崎大学, 医学部, 助教 (20433063)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 膜性増殖性糸球体腎炎 / 補体B因子 |
研究概要 |
本研究では、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)の家族例で同定された補体B因子(CFB)の新規遺伝子変異による変異CFB蛋白の機能解析を行い、MPGN発症のメカニズムと補体抑制による治療の可能性を検討することを目的としている。平成25年度の実績は以下の通りである。 1、野生型のCFB cDNA クローンに、site-directed mutagenesisの手法を用いて、MPGN発症への関与が想定されるCFB変異(c.1099A>C)を導入し、変異型CFB cDNA クローンの作製に成功した。 2、野生型CFB、変異型CFBをPCR(polymerase chain reaction)法で増幅し、分泌型ベクターに導入した。目的としたc.1099A>C変異が正確に導入されていること、他の変異が存在しないことを、直接シークエンス法により確認した。 3、分泌型ベクターをCHO細胞へトランスフェクトし、培養液中に分泌された蛋白を回収した。 4、Western blot法により、分泌された蛋白がCFB蛋白の質量と同一であることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
トランスフェクトの条件設定や、Westernblot法での確認に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
実施計画通り、変異型CFB蛋白の大量精製を行い、C3bとの蛋白相互作用や、他の因子の存在下での活性変化について、Surface Plasmon Resonance(SPR)解析により検討する予定である。SPR解析により野生型との活性の比較が証明されれば、本変異を持つKnock Inマウスを作成し、血清補体値の変化や腎病理組織などの表現型の検討を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に国立循環器病研究センター研究所での変異CFB蛋白の機能解析を予定していたが、変異CFB蛋白の精製までに実施計画より時間を要した。 上記施設で研究を行う際の、旅費、宿泊費として使用する予定である。
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