研究実績の概要 |
平成27年度、過去2年間に蓄積したGDF15、FGF21の患者ならびにコントロールのデータを解析した。GDF15、FGF21はどちらも既存のミトコンドリア病のバイオマーカー(乳酸、ピルビン酸、L/P比など)に比べると有意に優れたバイオマーカーであった。特にGDF15に関しては、FGF21よりも有用であり、感度・特異度ともに95%を越えることが明らかとなった。重症度もGDF15、FGF21ともに相関することも明かとなった。これらのデータは、Annals of Neurologyに投稿し採択された(Growth differentiation factor 15 as a useful biomarker for mitochondrial disorders. Yatsuga S, Fujita Y, Ishii A, Fukumoto Y, Arahata H, Kakuma T, Kojima T, Ito M, Tanaka M, Saiki R, Koga Y. Ann Neurol. 2015 Nov;78(5):814-23.)。
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