研究成果の概要 |
白血病キメラ分子SNX2-ABL1の腫瘍化における役割を明らかにした。強制発現によりマウスProB細胞株Ba/F3がIL-3非依存性の増殖能を示したことから、腫瘍化への関与が示唆された。強制発現Ba/F3細胞は臨床像と一致してDasatinibに対する強い抵抗性を示し、DasatinibによるCrkL, p44/42 MAPK, STAT5のリン酸化の低下が顕著に抑制されていた。また遺伝子発現解析より、Igf-1の発現亢進が明らかとなった。一方、Nilotinibなど次世代型チロシンキナーゼ阻害剤に対しては高い感受性を示したことから、これらの薬剤の有効性が示唆された。
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