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2016 年度 実績報告書

極低出生体重児の超音波検査による早期栄養確立

研究課題

研究課題/領域番号 25860921
研究機関久留米大学

研究代表者

木下 正啓  久留米大学, 医学部, 助教 (10624455)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード経腸栄養 / 極低出生体重児 / 超音波検査 / 子宮外発育遅延
研究実績の概要

腹部超音波検査による小腸機能評価スコアの確立することで消化予備能力を評価し、早期の栄養確立を目指し、経腸栄養確立時期が予測可能かを前方視的に検討した。
20名の1500g未満の極低出生体重児と超低出生体重児を対象に超音波検査を用いて腸管の蠕動運動を数分間記録した。1対象者に対して、日齢0から記録はミルクの量が体重あたり100ml/gを超える日齢まで1日1回おこなった。客観的評価のため左右の上腹部から回腸・空調の蠕動機能を記録し、腸管拡張の有無(著明に拡張、軽度拡張、拡張なし、内容物がほとんどない)、内容部の性質(低輝度で浮遊物なし、低輝度で浮遊物あり、わずかに低輝度、おおむね高輝度、ほとんど高輝度)、腸管蠕動の範囲(4分の1以下、半分まで、4分の3 程度、ほとんど全部)、to and fro(内容物逆流)の有無(あり、なし)、腸管蠕動の強さ(動かない、動きのみで内容物は動かない、弱い動き、内容物はかろうじて駆出、穏やかな動き、内容物は有効に駆出)に分けて評価を行った。しかし、内容部の性質、蠕動範囲に関しては、評価者間の主観性に隔たりが大きく、スコアリングの変更を行うに至り、腸管拡張の有無、to and froの有無、腸管蠕動の強さに絞りスコアリングの検討を行った。腸管内容物のto and fro所見は、消化不良児に多く認められ、嘔吐などの消化器症状と強い相関を認めた。しかし、腸管拡張と腸管蠕動の強さに関しては、評価者間の隔たりが大きく、スコアリングに追加してもto and froのみのスコアリング以上の精度は認められなかった。
to and froを認める児に関しては、消化不良を示唆するが、その他の所見に関しては消化管機能の指摘をうまく説明できない状況にある。とくに評価者間の主観性の隔たりをなくす必要もあり、スコアリングの改善が求められる。

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公開日: 2018-01-16  

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