研究課題/領域番号 |
25860926
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
浜坂 明日香 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (60598382)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | アトピー性皮膚炎 |
研究概要 |
本研究では、フィラグリン遺伝子のプロモーターを刺激し、フィラグリンの発現を増加させるような薬剤をhigh-throughput screeningを用いて開発する。まず、high-throughput screeningを行うために、フィラグリン遺伝子プロモーターの下流にホタルルシフェラーゼ遺伝子をクローニングし、このconstructを持つstable cell lineを作成する。この細胞をChembrige社から購入したcompound library(約2万種類の化合物から成る)で治療し、各化合物のアップレギュレーション活性を測定する(drug screening)。ここで得られたヒット化合物を改良・精製し、正常表皮角化細胞に添加し、免疫蛍光抗体法とウェスタンブロット法、リアルタイムRT-PCRにてフィラグリンの発現がタンパクレベル、mRNAレベルで増加するか確認する。これによりADの主要な病因であるフィラグリン遺伝子変異をターゲットにした治療法の開発が期待できる。 平成25年度は、まず、フィラグリン遺伝子プロモーターのクローニングを行い、stable cell lineの作成を行った。この細胞株を用いて、ルシフェラーゼアッセイを用いたレポータージーンアッセイ系の確立を行うため、試薬量、細胞培養時間など細かな条件検討を行い、至適条件を見いだした。今後、化合物スクリーニングを行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
レポータージーンアッセイの確立に予想よりもやや長く時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、平成25年度に作製した細胞株を用いて、化合物スクリーニングを行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に予定していた化合物スクリーニングにまで進めなかったため、物品費が当初の見積もりよりも少なかったため。 平成26年度は化合物スクリーニングを行うため、物品費が大幅に増える予定である。
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