現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
好中球性皮膚症の患者として膿疱性乾癬・関節症性乾癬・掌蹠膿疱症の患者より同意を得たうえで検体を採取した。カラム開始前、開始15分後、30分後、60分後に採取し顆粒球、単球、リンパ球数の変化を検討した。開始後から30分をピークとして末梢血中の顆粒球は半減し、その後代償されて開始時とほぼ同程度まで回復することが分かった。In vitroでの実験では吸着が安定する15分を目安とした。 GCAP施行前後での採血より単球・リンパ球を遠心分離し、さらに細胞表面マーカーを用いたフローサイトメトリー、および磁気細胞分離法(MACS)によりTreg、DCの各画分の変化を検討した。カラム内での吸着、(A)と(D)を比較することによりカラム後の末梢血内細胞表面マーカーの変化を観察した。DCに関しては膿疱性乾癬ではFujisawa T, et al. Adsorptive depletion of CD14(+) CD16(+) proinflammatory monocyte phenotype in patients with generalized pustular psoriasis: clinical efficacy and effects on cytokines, Ther Apher Dial 16: 436-444,2012で一部報告した。他の好中球性皮膚症の患者も含めて検討中であるが、その一部は、Fujisawa T, et al. Combination therapy of infliximab and granulocyte/monocyte adsorption apheresis for refractory pustular psoriasis with psoriatic arthritis Acta Derm Venereol 93: 364-365,2013 と、Fujisawa T, et al. Efficacy of granulocyte and monocyte adsorption apheresis for treatment of palmoplantar pustulosis Ther Apher Dial; in press において発表している。
|