新規乾癬治療法の開発を目的に、乾癬マウスモデル(K5. Stat3Cトランスジェニックマウス)を用いて有用性が期待される薬剤の治療効果のスクリーニングを行った。抗IL-6抗体、ヒドロキシクロロキン、vascular adhesion protein (VAP)-1 阻害剤について検討を行った結果、いずれの薬剤投与群も乾癬様皮疹の形成そのものは阻害できなかったが、ヒドロキシクロロキンは皮膚の肥厚を抑制する傾向にあり、VAP-1阻害薬は有意な表皮の肥厚抑制効果を認めた。今後更なる投与期間や投与量の検討により、新規治療法としての可能性が示唆された。
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