乾癬の皮膚および血清、毛髪ではいくつかのmicroRNAが乾癬に特異的に発現増加または低下しており、疾患マーカーへの可能性を示した。毛髪においては乾癬の病態に重要なTNF-αを制御するmicroRNAであるmiR-19aなどが増加していた。サンプルとしての血清や毛髪は、患者に対する侵襲が少なく採取可能なので、疾患マーカーとして有用である。乾癬のコントロールとして調べた中毒性表皮壊死症(TEN)では皮膚組織と血清でmiR-18a-5p濃度が上昇し、紅斑やびらんの面積と相関した。TENではmiR-18a-5pの過剰発現によりBCL2L10が抑制され、アポトーシスが生じやすい状態になると考えられた。
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