菌状息肉症(MF)は表皮向性を示し、interface dermatitis(ID)やPautrier微小膿瘍(PM)を認める。本研究はMFマウスの作製、MFの表皮浸潤機構の解明を目的に実施した。我々はデスモグレイン3を認識するTCR(H1)、MFのInk4a/Arf(がん抑制遺伝子)変異、c-Myc(がん遺伝子)をCD4+T細胞に導入、Rag2欠損マウスに移植し、ID、PMをきたすMFマウスの作製に成功した。Ink4a/Arf変異・H1導入CD4+細胞はPMを形成せず、Ink4a/Arf変異・c-Myc導入CD4+T細胞はPMを形成した。PMの形成にはc-Mycが必要であることが示唆された。
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