円盤状ループスエリテマトーデス(DLE) 9例と水疱性類天疱瘡(BP)29例のループスバンドテストの結果を比較した。表皮基底膜部ではIgGはBPで有意に高頻度に陽性となり、IgAとIgMはDLEで有意に高頻度に陽性となった。また毛包基底膜部でも、IgAとIgMがDLEで有意に高頻度に陽性となった。ループスエリテマトーデスの患者血清中に自己免疫性水疱症で検出される抗基底膜抗体が存在する場合、BPなどの自己免疫水疱症との鑑別、もしくは合併の可能性について検討する必要があるが、ループスバンドの結果は鑑別および合併の可能性の有無について有用な情報を提供すると考えられる。
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