• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

皮膚がんにおけるテーラーメード分子標的医療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25860979
研究機関独立行政法人国立がん研究センター

研究代表者

田中 亮多  独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, 研究員 (90649667)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード分子標的治療 / 皮膚悪性腫瘍 / HER2
研究実績の概要

乳房外Paget病に関しては、原発腫瘍と対応するリンパ節転移でのHER2発現と遺伝子増幅についての検証を行った。結果は、リンパ節転移と原発のHER2ステータスの一致率は良好であった。乳房外Paget病でのHER2発現に関するデータをまとめ、「皮膚の悪性腫瘍」(中山書店)に「乳房外Paget病に対する薬物治療の進歩のために:分子標的治療の導入は可能か」と題し研究実績の一部を発表した。本研究目的である分子標的治療開発に向けて、乳房外Paget病においても乳がんと同様に標準化された検査を行い、ASCO/CAPガイドラインに基づき評価を行うことが可能であることが示された。分子標的治療では標的となる分子の発現の有無が治療導入に極めて大切であり、この知見は後の医師主導臨床試験に向けた診断基準の最も重要な項目となるため、研究成果は大変に意義深い。

Merkel細胞癌、皮膚付属器腫瘍といったnon melanoma skin cancerについてもTissue micro array (TMA)の作成を行い、そのTMAを用いて免疫組織化学染色を行った。結果については過去の文献を参考にしてスコアをつけ解析した。スコアより陽性、陰性の判断を行った。
また、それぞれの癌腫についてカルテや病理組織診断レポートより臨床検査情報を抽出し、上述のスコアや陽性・陰性に係る因子を抽出するとともに、予後との相関について検索を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画書に記載したとおりに研究が進行しているため。

今後の研究の推進方策

乳房外Paget病について、
HER family について、更なる解明をすすめるべくpHER2 や pHER3についても免疫組織化学染色を行う。

次年度使用額が生じた理由

予定していた研究材料に不備があり、物品購入できなった。そのため、389179円を繰り越す方針とした。

次年度使用額の使用計画

物品購入が可能になり次第購入する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 皮膚の悪性腫瘍2014

    • 著者名/発表者名
      田中 亮多 専門編集 山崎 直也
    • 総ページ数
      364
    • 出版者
      中山書店

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi