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2014 年度 実績報告書

統合失調症患者における肥満発症メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 25860983
研究機関弘前大学

研究代表者

菅原 典夫  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80431435)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード肥満 / 食事パターン / 統合失調症
研究実績の概要

本年度は、昨年度問題化していた呼気ガス測定のエラー発生など調査実施時に脱落例を生じる原因を検討のうえ、対象者への調査内容の説明や各検査やアンケートの実施順序を柔軟に変更した。
また、統合失調症に罹患した患者における肥満発症のメカニズムについては、昨年度公表した基礎代謝などの生物学的な要因に加え、食事などの環境因子も大きいことを念頭に解析を実施し、統合失調症の患者においては、パン、和菓子、洋菓子といった穀類を多く含む食品の摂取が一般人口に比べて多いことを明らかにし、Neuropsychiatr Dis Treat誌(2015;11:1-6)において、その成果を公表した。さらに、魚や野菜といった健康的を食品を多く含む食事パターンや加工食品など調理に手のかからない食品を多く踏むむパターンの因子得点が高い患者ほど肥満になっていないという現状を明らかにし、この理由としてたんぱく、脂質、n-3系多価不飽和脂肪酸、n-6系多価不飽和脂肪酸に加えて各種のビタミンが関与している可能性を示し、BMC Psychiatry誌(2014;14:184)において、その成果を公表し、生物学的な要因と食事など環境因の双方から肥満発症のメカニズムを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dietary patterns and schizophrenia: a comparison with healthy controls.2015

    • 著者名/発表者名
      Tsuruga K, Sugawara N, Sato Y, Saito M, Furukori H, Nakagami T, Nakamura K, Takahashi I, Nakaji S, Yasui-Furukori N.
    • 雑誌名

      Neuropsychiatric Disease Treatment

      巻: 11 ページ: 1-6

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.2147/NDT.S74760

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Dietary patterns are associated with obesity in Japanese patients with schizophrenia.2014

    • 著者名/発表者名
      Sugawara N, Yasui-Furukori N, Sato Y, Saito M, Furukori H, Nakagami T, Ishioka M, Kaneko S.
    • 雑誌名

      BMC Psychiatry

      巻: 14 ページ: 184

    • DOI

      10.1186/1471-244X-14-184

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 統合失調症患者の処方抗精神病薬と摂取脂肪酸の関係2014

    • 著者名/発表者名
      敦賀 光嗣, 菅原 典夫, 古郡 規雄, 佐藤 靖, 斉藤 まなぶ, 古郡 華子, 中神 卓, 石岡 雅道, 兼子 直
    • 学会等名
      日本臨床精神神経薬理学会・日本神経精神薬理学会合同年会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2014-11-20 – 2014-11-20

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公開日: 2016-06-01  

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