研究課題
本年度は、昨年度問題化していた呼気ガス測定のエラー発生など調査実施時に脱落例を生じる原因を検討のうえ、対象者への調査内容の説明や各検査やアンケートの実施順序を柔軟に変更した。また、統合失調症に罹患した患者における肥満発症のメカニズムについては、昨年度公表した基礎代謝などの生物学的な要因に加え、食事などの環境因子も大きいことを念頭に解析を実施し、統合失調症の患者においては、パン、和菓子、洋菓子といった穀類を多く含む食品の摂取が一般人口に比べて多いことを明らかにし、Neuropsychiatr Dis Treat誌(2015;11:1-6)において、その成果を公表した。さらに、魚や野菜といった健康的を食品を多く含む食事パターンや加工食品など調理に手のかからない食品を多く踏むむパターンの因子得点が高い患者ほど肥満になっていないという現状を明らかにし、この理由としてたんぱく、脂質、n-3系多価不飽和脂肪酸、n-6系多価不飽和脂肪酸に加えて各種のビタミンが関与している可能性を示し、BMC Psychiatry誌(2014;14:184)において、その成果を公表し、生物学的な要因と食事など環境因の双方から肥満発症のメカニズムを明らかにした。
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Neuropsychiatric Disease Treatment
巻: 11 ページ: 1-6
http://dx.doi.org/10.2147/NDT.S74760
BMC Psychiatry
巻: 14 ページ: 184
10.1186/1471-244X-14-184