統合失調症患者における肥満は心血管疾患や早期死亡の危険因子みなされ大きな問題となっている。本研究は本邦における統合失調症患者での肥満の機構について明らかにすることを目的とした。本研究の目的は、統合失調症患者における肥満発症のメカニズムを解明することであった。第一に、我々は安静時代謝予測式の比較を行い、Harris-Benedict式が臨床上の使用にもっとも妥当であることを確認した。また、食事パターンと肥満との解析においては、健康的食事パターンや加工食品型の食事パターンが肥満と関連することを見出し、不飽和脂肪酸やビタミン類を多く含む食品が肥満への罹患を減らしている可能性を示すものと考えた。
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