精神病性障害発症リスク状態であるARMS (at-risk mental state) において認められやすいうつ症状と認知機能ついて、それぞれの縦断的な改善度同士の相関について調べた。36人のARMS患者を縦断的に追跡した結果、ベースラインからそれぞれ6ヶ月および12ヶ月時点でのうつ症状の改善度が、同じ期間における認知機能の改善と相関することが示された。一方、機能の改善度に対する寄与する要因としては、認知機能の改善度は有意な因子ではなく、うつ症状の改善度の方が有意な因子として働くことが示された。
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