本研究では、irritability を呈するASD児・者29名において、aripiprazole投与前後の臨床症状・安全性の評価を行い、従来の報告に比して低用量での治療可能性を報告した。また、認知機能評価とNIRSをaripiprazoleのirritabilityへの効果判定に用いるべく、予備的調査として、ADHD治療薬を服用中のASD群において、詳認知機能評価とNIRS同時測定が薬剤効果判定に有用である可能性を示した。今後は、同評価手法を用いた詳細な実行機能評価を、aripiprazoleの効果判定に用いるための検討をさらに加えていく必要がある。
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