統合失調症患者および健常者由来のリンパ芽球様細胞株(LCL)を対象に、オミックス(ゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム)解析を実施し、病態生理に関わる遺伝子変異および遺伝子・タンパク質発現変化を網羅的に探索した。統合失調症と健常者の間に有意な発現変化が認められた遺伝子・タンパク質群を同定し、in silico解析による機能的意義の検討により、病態像を反映しうる遺伝子・タンパク質群が抽出されていることを確認した。更に、統合失調症患者と健常者との区別を可能にしうる分子群の同定およびアレル特異的遺伝子発現変化を確認することができた。
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