• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

発達障害の半構造化面接診断技法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25861001
研究機関名古屋大学

研究代表者

宇野 洋太  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40539681)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード神経発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 診断
研究実績の概要

本研究では、自閉症スペクトラムを診断するための半構造化面接法であるDiagnostic Interview for Social and Communication disorder 日本語版(DISCO-J)の、Autism Diagnostic Interview - revised(ADI-R)に対する併存妥当性を検討している。平成26年度までに40例に対してインタビューを行い、データを得た。またそれらをもとに中間解析を行った。
全40例のうち、ADI-Rにおいて自閉症スペクトラムと診断されたものは21例で、非自閉症スペクトラムと診断されたものは19例であった。他方、DISCO-Jにおいて自閉症スペクトラムと診断されたものは22例で、非自閉症スペクトラムと診断されたものは18例であった。これらから、DISCO-JのADI-Rに対する粗一致率は97.5%、Kappa係数は0.95であった。したがって、自閉症スペクトラムの診断のための国際的なゴールドスタンダードであるADI-Rに対して、DISCO - Jは高い妥当性を有していることがうかがえる。したがって今後も引き続き、研究計画通りに研究を実施していく

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究全体として自閉症スペクトラム群30名および対照群30例からデータを得る予定である。そのうち現在までに40例からデータを得ており、その中間解析結果も行った。研究結果としても、本研究で取り扱っている尺度が十分信頼性と妥当性が高いものであろという結果である。
したがって平成27年度も引き続き研究計画通りに実施していく予定である。

今後の研究の推進方策

平成26年度までに得られたデータを用い、中間解析を行った。解析の結果としても本研究で取り扱っている尺度が十分信頼性と妥当性が高いものであろうという結果であった。したがって平成27年度も当初の研究計画通り実施していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

既に知能検査等のデータがあるケースも多く、そのため知能検査等に係る人件費・謝金がかからないケースが多かった。また検査実施に時間を要するが、そことでエントリーからサンプリング終了し、支払いまでにケース側の都合で期間を要する場合が多く、それが年度をまたいでの支払いとなっている。

次年度使用額の使用計画

本年度は知能検査等を実施しなくてもよいケースが多かった。しかし次年度は検査等を要するケースが多くなることが予想される。したがって本年度余剰した費用を次年度に用いる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 自閉症スペクトラムの半構造化面接法 DISCO 日本語版(DISCO-J)の信頼性・妥当性2014

    • 著者名/発表者名
      宇野洋太
    • 学会等名
      第55回日本児童青年精神医学会総会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松(浜松市)
    • 年月日
      2014-10-11 – 2014-10-13

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi