最近の全ゲノム関連解析により、脳に高発現しているmicroRNA-137(miR-137)が統合失調症と関連することが示唆されている。さらに、統合失調症と関連が示唆されているCSMD1、C10orf26、CACNA1C、TCF4はmiR-137の標的遺伝子として報告されている。本研究では、神経細胞の分化におけるmiR-137とその標的遺伝子の役割について解析を行った。その結果、神経細胞の分化に伴い、miR-137の発現量は増大したが、分化との関連については認められなかった。またmiR-137は神経細胞のCSMD1、C10orf26、CACNA1C、TCF4の発現を制御しないことが示唆された。
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