研究課題
若手研究(B)
岡山大学病院・ジェンダーセンターを受診し、詳細な問診、身体的な検査により性同一性障害と診断された患者から同意を得て、DNAサンプルを採取した。脳の性分化に関連していることが推測されるCYP19遺伝子の機能的多型と、性同一性障害患者との関連解析を行い、結果を第13回世界精神医学会国際会議で発表した。
3: やや遅れている
DNAサンプルは順調に採取できており、解析に必要な数が集まっている。現時点で、マイクロアレイ解析にとりかかれておらず当初の計画よりやや遅れているが、解析に必要なサンプルはそろっているため、当初の計画に大きな変更なくすすめていくことができると考える。
性同一性障害患者のうち臨床症状がより均一であるFemale-to-male(FTM)50例を対象として全ゲノム解析を行う。この解析によって、性同一性障害との関連が示唆された領域を中心に、先の全ゲノム解析に用いたサンプルとは異なるサンプルを用いてTaqMan法を用いて再現性を検討する。これらの解析により、性同一性障害の病態に関連する未知の分子を同定する。
この研究の費用の大半はDNAマイクロアレイおよびその解析にかかる費用である。平成25年度はサンプルの収集を主体に取り組んだため、マイクロアレイ解析にとりかかれておらず、研究費の大半も平成26年度に使用することになったが、研究計画全体としては大きな変更はない。当初の計画通り、DNAサンプルの収集と並行して、DNAマイクロアレイを用いた解析を行う。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件)
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